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今から書くのは「ひまわり+」の番外みたいなものだよ!
(前略)
ガチャリ。と自転車の鍵を差し込む。
久しぶりに自転車で学校に来たものだから、忘れそうだった。
自転車を動かすと、誰かがこちらに近づいてくる音がしたので、そのほうへ向く。
そして後悔。ほんと私のバカ。自転車なんて忘れて居ればよかったのに……!
「久しぶりだねぇ、優人」
「……何っ……でっ……!」
目の前でニコニコと笑いながら手を振っている男は、私の中学のときの元彼で。
その笑顔は私にしたらとても怖いものだった。
彼から告白されて、そのときは私も彼の事を好きだったんだと思う。
だから告白を受けた。
だけど彼は独占力が強すぎた。
少し男子と喋っていただけで、すぐに殴られたり、蹴られたり。挙句の果てには監禁までもされそうになった。
そのときはお父さんが彼を止めてくれて、警察呼んで。だから平気だった。
だからそのときのトラウマで、私は彼を好きになることはもう無かったし、恋に興味なんか持たなくなったんだ。
家も引っ越して、携帯の電話番号やアドレスも変えて、彼と違う高校へ行った。
彼にはもちろん知らせるわけが無い。だから彼は私の連絡先や高校なんて知るはずが無いんだ。
だけど、高校に入ってから少しの間、彼からの連絡は途絶えなかった。
なんでアドレスを知ってるの?どうして番号を知ってるの?
だけど連絡も、二年にあがると同時に途絶えた。
嗚呼、これでもう安心だ。と、思ったのに。彼は私の高校を知っていた。そして今、目の前に居る。
「此処にっ……何でっ!」
「ちょっと簡単に調べさせてもらったよ」
彼はどんどんと近づいてくる。
「やっ……嫌っ……来ないでっ……」
「何で?いいじゃん。何で優人、避けるの?」
「やめてっ……よ」
「ねぇ、優人。寄り戻そうよ。俺、優人以外いらないし」
はやく彼から逃げ出したくて、私は走り出そうとした。
だけど彼の手で肩を掴まれて動けなくなる。
怖い。怖い。怖い。怖い。怖い!
やめてほしい。のに、言えない。
彼の顔がだんだんと近づいてきて、私はそこで我を忘れた。
彼に手をあげていた。
バチンッ――と音がして、気づけば彼の頬の赤く腫れてしまって。
嗚呼やってしまった。私は本当にバカだと思ったときには、もう遅かったんだ。
「っこっのやろ!」
「ぐっ……!」
彼の手が私の首に伸びて締め上げる。
嗚呼私死ぬのかな?彼に殺されるなんて……冗談じゃないよ。
だけどどうすることも出来なくて、私はただ苦しさと悔しさで涙を流した。
お願いだから誰か助けて。
助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。
私を好きなら気づけよ!相馬!
そう思った瞬間。ボコッという音の後に肺に冷たい酸素が送り込まれる。
つまりは彼の手が私の首から離れたわけで。
誰?と思い目を向ければ、そこには凄い顔をした相馬が立っていた。
彼を殴ったんだ。
「ってぇな!誰だよてめぇ!」
「お前こそ、誰?優人に何してんの?」
「何って。わかんね?寄り戻そうとしてるわけ」
「殺して寄り戻すんだ。お前って頭逝ってね?」
「ってめぇ。さっきから黙って聞いてりゃ何様だ!」
彼が相馬に殴りかかろうとするよりも速く相馬が動いて彼の胸倉を掴む。
そしてそのまま何時もと数段低い声で、だけど笑顔で言った。
「何様って、決まってんじゃん?優人の彼氏希望だけど?」
「……ふざけてんの?」
「ふざけてたら言いませんよっだっ!」
「い゛っづ!?」
相馬が胸倉を掴みながら彼に頭突きを食らわす。
そして胸倉を離し蹴りを一発。二発。
あんなに強かった彼が、相馬のせいで凄く弱く見える。
彼が倒れ、相馬が彼に足を乗せる。
「お前が昔優人と何があったかなんて俺は知らない。当たり前だよな、だって俺は高校で優人と出会ったわけだし」
彼は相馬の足を退けようとする。
だがそんな彼も気にせず相馬は続ける。
「お前が優人を好きなのは許せないんだよね。言っとくけど、優人を好きになっていいのは俺だけだから」
嗚呼ずるい。ずるい。ずるいじゃないこんなの。
相馬は乗せている足を動かし彼の顔を蹴る。
そして彼の上から足を退ける。
足が消えたと同時に彼は立ち上がり覚えてろと言い残しこの場を去っていった。
残されたのは、私と、相馬だけ。
相馬は私に近づく。
「優人っ!平気?」
「……別に助けてなんて頼んだ覚えは無いわ」
「いいの。俺が勝手にやったことだし。それに……」
「?」
相馬は一旦言葉を切り、俯く。
どうしたんだろうと思って私は首を傾げる。
そして今度はバッと顔を勢いよく上げ、ニパー!と効果音が付きそうな笑顔で言った。。
「俺、かっこよかったでしょ?惚れた?」
「……自惚れないでよ」
言ったことは嘘だけど。ちょっとかっこよかったよ。何て、
言えるわけ無いでしょ?
ヒーローは君。
彼を好きという想いは本物。
だけど体は言うことを聞かない。
◇◇
今、小学6年生のわたしには好きな人が居ます。
友達には「なんで、あんな奴?」と言われるけれど……いや実際。何で好きになったか分からない。
5年生のときに初めて彼に会って、そのときは何も思わなくって、ただのクラスメイトで、
嫌な奴で、(いじめられてたし)……だけど、いつの間にか意識し始めて、今はもう好きなんだって、言える。
認めたくはない。けどね。
友達は告白しちゃえ!何て言ってるけれど、わたしは臆病者だ。そんなの、そんなの……
「(絶対無理に、きまって……るじゃん)」
絶対あいつもあんたのこと好きだよ!何て言ってるけれど、何で分かるの?
何で確信を持って言えるとか、言えるの?彼に聞いたの?あなたは彼じゃないでしょ。
告白しないのは、振られるのが怖いとかじゃなくて、言えるわけが無いわけ。
そもそも男子自体、喋るのもあまり好きではないのに、通り越して告白?
無理だよ。無理。わたしは絶対に無理。
もうすぐ卒業。中学になれば、きっと彼を忘れることだって出来る。だからもう、応援しないで?
そう思った。だけど、友達はきっと時にひどい人だって分かった。
「いいよ!ほんと!マジでいいから!」
「何言ってんの!書いてもらうよ!だから、放せ!」
「い―――や――!」
だけど力がわたしより強くて、彼女はわたしの文集を持って彼のところへ行ってしまった。
ああ……きっと彼は名前なんて書いてくれるわけないのに。
わたしは彼に頼んでる光景を見たくなくて、走った。逃げ出した。
しばらくして彼女は、文集を片手にわたしのもとへ戻ってきた。
「ほら、書いてもらったよ!」
すばらしいほどの笑顔が若干怖いと思ったけれど、文集を見れば、
確かに彼の名前の頭文字。
……ほんっと。もう。バカみたい。泣きそう。もう文集開けないじゃない。
こんな文字だけでも泣きそうになるくらいだよ。ごめんね。好き。
君が好き。
◇◇
「好きです、っ!」
泣きそうで、君を友達に呼んでもらって、たった一言、言って逃げたわたしを君はどう思いましたか。
それでも好きなんです。返事なんていらないから。
ただわたしの想いだけを知っておいて欲しいです。
これでもう諦めるから。
一回振られたぐらいで諦めるなんて所詮その程度の想い。
(だけどわたしは違ったみたい。)
(わたしはまたあなたを恋した。わたしがどれだけあなたを好きか分かりますか。)
嫁に捧げます。待たせたな!小学校の思い出。
若干俺がこう思ってたらい~いのにな~みたいなの入ってるけど。
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やあ!ボクチョコレート!久しぶりっ☆
今日の管理人は表紙を見た瞬間にウヒョー!
と言いながらニヤニヤしてたよ!
なんたって今週からD.Gray-manが連載開始だもんっ☆
よーし。見ちゃうぞっ☆
それから見てないものはすべて消去!してあるからね。
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